嚥下造影検査(VF)とは
レントゲン透視装置を使用し、実際に食べ物や飲み物を食べて頂き飲み込みの様子を確認します。わずかな誤嚥(唾液や食べ物など異物が食道ではなく気道・肺の方へ入る事)も検出できます。この検査により食べやすい食事の形態・食事の姿勢等を評価する事が可能です。検査の所要時間は約30~40分程度です。
嚥下造影検査の対象となる方
- 食事中や食後に、むせる、ノドに食べ物が詰まる感じがする。
- 食事中や食後それ以外でもノドゴロゴロとした音(痰がからむ感じ)がする。
- 食べ物が口からこぼれる、口の中に残る、飲み込みにくい。
このような方が主に対象となります。
嚥下造影検査でなにがわかるか
- 飲み込んだ食べ物が気管に入り込んだり、食道から戻ったりしないかどうか
⇨ 誤嚥や逆流の有無 - 口に入った食べ物がどの様に食道まで運ばれるか
⇨ 咀嚼・送り込み・残留など - どの様な食形態ならば安全に食べることが出来るか
⇨ 食品の種類、硬さ、形状、トロミなど - どの様な環境で安全に食べることが出来るか
⇨ 体位・姿勢の調整、一口量、工夫など
スタッフ
【言語聴覚士】蛭田 和良
【資格】日本摂食嚥下 リハビリテーション学会・認定士
嚥下造影検査を受けるには
嚥下造影検査をご希望される場合は、当院医師の診察・ご本人様及びご家族様からの医師へのご相談後、状態を確認した上で、適応・必要性についてご説明し日程を調整して参ります。
※当院では嚥下訓練は行っておりませんので、専門の医療機関にご相談ください。